株式会社ファスコナガノは2025年5月、SBT(Science Based Targets)に基づき、CO₂などの排出を減らす取り組みをスタートしました。
■ 中小製造業でも「環境への配慮」はできることから
当社は精密板金加工を主な事業としています。
ものづくりの現場では、電力や素材の使用が多く、環境への影響も無視できません。
「自分たちにもできることがあるのでは?」と考え、今回SBTの考え方に沿った取り組みを始めることにしました。
■ SBTってどんなもの?
SBTとは、「このままでは地球の気温がどんどん上がってしまう」という危機感のもと、世界中の企業がパリ協定の目標達成に向け、産業界の温室効果ガス削減を科学的根拠に基づいて推進する温室効果ガス削減目標のことです。
中小企業でも取り組めるよう、SBT for SMEs(中小企業向けの簡易申請制度)も用意されています。
企業が自らの削減目標をSBTイニシアチブに提出し、認定を受けることで脱炭素社会への貢献を可視化することができます。
当社もこの制度を利用し、以下の目標を掲げました。
★2030年までに事業活動にともなうCO₂排出を42%削減する
★2050年までにカーボンニュートラルを実現する
■ 工場での具体的な取り組み
現在取り組んでいること・これから進めていくことは例えば以下のようなものです:
・使用電力の再エネ切り替え(太陽光やグリーン電力など)
・省エネ機器への更新(照明や空調、自動販売機や機械のインバータ化)
・生産工程のムダの見直し
大きなことはできなくても、地道な努力を積み重ねることで、未来のためのものづくりにつなげていきたいと考えています。
■ 最後に
SBTの取り組みはまだ始まったばかりですが、お客様や地域の皆さまとともに、持続可能な製造業を目指してまいります。
引き続き、当社のものづくりと環境への挑戦を、温かく見守っていただければ幸いです。